第4回セル看護推進研究会<2022年10月22日>

第4回 セル看護推進研究会を終えて

セル看護推進研究会 会長 須藤 久美子

第4回セル看護推進研究会は、今回もハイブリット開催となり、400名ほどの方々にご参加いただき、盛会裏に終えることができました。
これもひとえにご参加の皆さま方と飯塚病院のご支援とご協力の賜物だと、心より御礼申し上げます。

また、入念な事前準備を重ねたのですが、所々お聞き苦しい部分や、発表に至るまでに時間を要し、質疑ができなくなってしまう等、反省すべき点も多々あったことを深く反省し、お詫びいたします。

今回は、特別講演としてカイゼンのエキスパートである工藤美和先生をお迎えし、「セル看護の舞台裏~小さな改善がもたらす大きな変化~」をテーマに、カイゼンを実施する際の基礎をお話いただきました。

またシンポジウムでは「やりたい看護の実現~セル看護提供方式®~」として、3病院から力強くご発言いただきました。

演題発表も非常に興味深く迫力のあるご発表で、セル看護提供方式®の導入をお考えの皆さまには、背中を押される感覚を覚えられたのではないかと、主催者として自負するところです。

私は複数の病院の方々の、セル看護提供方式®の導入の経緯や成果の発表を聞いて、共通の成果は「残業の削減と離職の減少」であると感じました。

セル看護提供方式®の導入が、看護職の働き方改革に大きく貢献する事が明らかになったと思いました。
このコロナ禍の不透明な中でもやれることがある。
看護師不足で複雑多岐な業務の中でも、やれる事があるという事をお示しいただいたと思っています。
とても勇気づけられた瞬間でした。

そのような中で、私の基調講演でお示ししましたように、この働き方改革だけでは、セル看護で実現したい「患者の価値の最大化」や「看護が楽しい!」という点には、まだ手が届いていないという事実です。

これら達成のために、どんな「仕掛け・仕組み・仕込み」が必要なのかを問い続け、次年度のセル看護推進研究会開催に向けて、歩みを進めたいと考えています。

次回のセル看護推進研究会では、もう少し、皆様方とface to faceでディスカッションできる機会を設けたいと思っています。

今回も複数名の方々が飯塚にお越しいただき、会場で熱心に、また、活発な意見交換をされている場面が散見されました。
このエネルギーがセル看護提供方式®の導入やさらなる価値の最大化に必要不可欠な要素ではないかと考えています。

最後に、ご参加いただきました皆様方のご健勝とご発展を祈念して、皆さま方と再会できる事を楽しみにしています。
ありがとうございました。

第4回セル看護推進研究会(2022年10月22日開催) プログラム
実施日2022年10月22日(土) 10時~16時   終了致しました。
研究会内容プログラムはこちらをご覧下さい。
基調講演

特別講演
「セル看護の舞台裏~小さな改善がもたらす大きな変化~」
 日本経営 東京組織人事部
シンポジウム
「やりたい看護の実現~セル看護提供方式®~」
・社会医療法人敬愛会 中頭病院
・日本赤十字社 古河赤十字病院
・飯塚病院

演題1群
「全部署セル看護提供方式導入による効果」
 社会医療法人生長会 ベルランド総合病院
「副看護師長を中心としたセル看護提供方式導入への取り組み」
 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
「新たな看護提供方式導入への取り組み」
 独立行政法人東京都立病院機構 東京都立荏原病院

演題2群
「外来セル看護への試み」 飯塚病院
「セル看護提供体制における担当割表示ツールの見直し」
 社会医療法人生長会 ベルランド総合病院
「セル看護提供方式における効果を可視化するための取り組み
 ~ベッドサイド調査の実際~」
 社会医療法人生長会 ベルランド総合病院
「セル看護提供方式®導入後の改善より得られた成果」 頴田病院
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