DX推進の取り組み

現場業務を支える看護部DX推進


看護部におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進担当は、医療現場の革新と効率化を目指し、デジタル技術を駆使した取り組みや新たな業務改善に取り組んでいます。

DX推進担当の目標は、看護師がより質の高いケアに集中できるように、煩雑な業務や情報管理を効率化し、サポートすることです。これを実現するため、幅広い分野での取り組みを進めています。

DX推進担当は、現場の看護師と密接に協力し、現場の声をテクノロジーに反映させることを重視しています。
現場からの直接的なフィードバックを基に、より使いやすく、効果的なシステムの開発を目指しています。
このプロセスは、看護師の負担を軽減し、患者さんへのケアの質を向上させるために不可欠です。

飯塚病院看護部が行っているこの活動は、医療現場の未来を形作る重要な一歩です。
デジタル技術を通じて、看護部の業務を革新し、最高の患者ケアを実現するために、日々新たな挑戦を続けています。

飯塚病院の看護部DX推進担当について

飯塚病院では、看護部の新たな取り組みとして、2022年7月に『看護部 DX推進担当』を設置しました。

3つの目的
  • 医療現場と情報システム室の橋渡し
    (システムのことがわからない医療現場スタッフと、医療現場のことがわからない情報システム室スタッフのハブになる)
  • 看護師のコンピューターリテラシーを向上させる
  • ITを活用した現場業務の負担軽減

※当院には情報システム室(28名所属)があり、システム開発やインフラ機器の管理、ネットワークの管理を行っています。

縦割り構造を打破した業務形態

飯塚病院の看護部におけるDX推進業務は、独特な形態を採用しています。
DX推進担当者は、看護部の一員として活動しながらも、情報システム室の中に自分のデスクを構え、日々の業務を行っています。

この取り組みは、単なるIT部門や専門のDX推進室に依存するのではなく、実際の看護現場に密接に関わりながらデジタル化を推進するというものです。

こうした形態により、看護部内で発生するパソコンやシステムに関連する問題や相談に迅速に対応できるよう努めています。
看護スタッフの日常業務におけるデジタル化のニーズや困りごとに、より具体的に、そして実用的な解決策を提供することが可能となります。

また、2023年4月には飯塚病院内に「DX推進室」が新設されました。
この新しい部門と看護部のDX推進担当との間での情報共有は非常に密であり、病院全体のデジタル化を推進するための活動がさらに拡大しています。

看護部からの実践的な視点とDX推進室の専門的な知見が融合することで、より効果的なデジタル変革を実現していくことを目指しています。

看護部 看護師長 DX推進担当

上川 重昭(Shigeaki Kamikawa)

上川重昭のコメントを見る

飯塚病院で看護部のDX推進を担当しております上川です。

私はこの病院で20年以上の臨床経験を積み、精神科、ICU、内科病棟を経験し、今、DXの世界に新たな一歩を踏み出しています。

DX推進担当としての任命当初は、ITの専門家ではない私にできることがあるのかと不安でした。

しかし、現場経験者だからこそできること、変えていけることがあると、学習を重ねる中で感じるようになりました。

私は、パソコン操作の悩み解決から、外部業者との連携、情報発信に至るまで、幅広い活動を展開しています。

私の経験と知見を、飯塚病院の枠を超えて全国の医療機関に共有し、より良い医療環境の実現に寄与することが私の目標です。

皆さんの日常業務におけるDXに関するご意見や提案をお待ちしています。
どうぞよろしくお願いします。

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