《開催実績更新》第6回セル看護推進研究会<2024年9月20日・21日>

第6回 セル看護推進研究会を終えて

セル看護推進研究会 会長 須藤 久美子

 初めに今年1月の能登半島地震や豪雨災害で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

 今回は9月20日と21日の両日に飯塚市内ののがみプレジデントホテルにて、第6回セル看護推進研究会を開催しました。テーマは、「さらなるセル看護提供方式®の価値の創造~看護師長の動き方を変えよう~」です。全国から81施設384名の方々にご参集いただき、盛会裏に終える事が出来ました。同じ悩みを持つものが一堂に会する事の大切さを実感しました。これも一重に皆さま方のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。

 また、今回から企業さまのご協力のもと展示をしましたが、どのブースも多くの人だかりができていて安堵しました。展示いただいた企業の皆様方に厚く御礼申し上げます。

 基調講演・特別講演・シンポジウム・19演題の口頭発表と16演題のポスター発表があり、多くの方々と活発なディスカッションができました。特別講演には、東京大学特任教授水流聡子先生をお招きし、「セル看護提供方式を用いて実現したい事は何ですか?」という興味深いテーマでお話しをしていただきました。

 今回のテーマの「看護師長の動き方を変えよう。」ですが、多くの参加者の方に共感を持って受け止めていただきました。看護師長もご自分のキャリアを伸ばすことに注力され、この患者にとって何が看護で何が看護でないかをスタッフの方々とディスカッションする事が大事だと考えています。そうする事が業務効率や生産性の向上に直結するのだと信じています。

 さて、全国的な広がりを見せるセル看護提供方式ですが、「一度導入を試みましたが、人不足・物不足で諦めました。」という声を聴くようになり、開発者としては非常に残念に思っています。私が開発した当初も人・物不足で紙カルテから始めました。私が感じている「うまくいかない要因」は、変革がうまくいかないからと現状を変えずに患者のそばに寄り添う事のみを取り入れて、ただ、業務を増やしているという現状があるのではないでしょうか。セル看護〇〇病院方式というようにアレンジされてもうまくいかないと推察しています。セル看護の重要な3要素を取り入れていただき、時間的な余裕を作らないとうまく運用できないと思っています。看護部一丸となって進めてほしい所です。

 次年度開催は10月18日(土)19日(日)に決定しました。詳細はホームページを随時ご覧ください。一歩進んだ状況で皆様方と再会できる事を楽しみにしています。

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第6回 セル看護推進研究会 参加人数 384名

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